赤ちゃんが生まれる前、ベビーベッドは必ず必要だと思っていました。添い寝が危険という話を聞いていたので、安全な寝床を用意したかったんです。
でも、実際に育児が始まると、気づけばベッドをあまり使わなくなっていました。生後2ヶ月頃から自然と添い寝が増えて、赤ちゃんも隣にいると落ち着くようで、夜中の対応も楽でした。その結果、だんだんベビーベッドの出番が減ってきたんですよね。
ただ、新生児期はベビーベッドがとても役立ったとも感じています。我が家のように添い寝が中心になる家庭もあれば、ベビーベッドが必要だと感じる家庭もあると思います。この経験を参考に、それぞれのスタイルに合った選択をしていただけたら嬉しいです。
この記事では、我が家がどうベビーベッドを使ってきたか、その便利さや、添い寝に移行した経緯、購入かレンタルかの選択肢についてお話しします。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベビーベッドを使うメリットとデメリット
ベビーベッドを使うことには、さまざまなメリットとデメリットがあります。その上で、私自身が感じた便利な点や、使わなくなった理由についてもお話していきます。
ベビーベッド、買ってよかったけど、2ヶ月以降はほとんど使ってないんだよね。今は場所を取るだけで、正直もったいないかな。
それなら、最初からレンタルにしておけばよかったかもね。短期間しか使わない場合、コスパの面でも優れてるにゃ。
うちの場合は次の子もまた短期間しか使わないかもしれないし、レンタルでも十分だったかもって感じるよ。
家庭ごとに事情が違うから、レンタルか購入かはその家庭のライフスタイル次第だにゃ。
メリットと経験上便利だった点
メリット
赤ちゃん専用の衛生的な寝床を提供できる
ベビーベッドは赤ちゃん専用に設計されており、赤ちゃん専用の寝具を使うことで、清潔な環境を保ちやすくなります。大人の寝具とは異なる衛生基準で管理できる点は、赤ちゃんにとって安全で快適な環境を提供するためのメリットです。親子双方の睡眠を安全にサポートできる
赤ちゃんを独立したベッドで寝かせることで、親の寝返りなどによって赤ちゃんを圧迫するリスクを避けられます。これにより、親も赤ちゃんも安心してリラックスしながら眠ることができ、双方の睡眠の質を高めることができる点が大きなメリットです。赤ちゃんを安全な姿勢で寝かせやすい
ベビーベッドは、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを低減するために推奨される、固めのマットレスを使用しています。柔らかい寝具だと窒息リスクがありますが、適切な姿勢を保ちやすく安全に寝かせることができます。(参考文献1 固めの寝具)
便利な点
赤ちゃんを安全に待たせておける場所が確保できる
ベビーベッドがあることで、ちょっと手が離せない時でも、赤ちゃんを安全に待たせておける場所が確保できます。赤ちゃんがベビーベッドで寝ている間、親が安心して他の作業をすることができるため、圧迫や事故の心配が少なく、育児中の大きな安心材料となります。お客さんが来たときに赤ちゃんを安心して見せられる
ベビーベッドがあると、お客さんが来た際に赤ちゃんを安全な場所で寝かせながら、自然に見てもらうことができます。親が抱っこしていなくても、赤ちゃんが落ち着いた状態でいられるので、お互いに安心して赤ちゃんを紹介することができます。
デメリットと使わなくなった理由
デメリット
赤ちゃんを常に気にする必要がある
ベビーベッドだと物理的に赤ちゃんが離れてしまい、常に状態をチェックするのが大変です。本来、同室内にベビーベッドを置くことがSIDS防止に推奨されていますが、住居環境によっては難しい場合もあります。コストがかかる
ベビーベッドは比較的大きな買い物です。さらに、物理的にスペースを取るため、使い勝手に不満があったとしても気軽に他のものに変更できません。コスト的にも精神的にも負担になります。成長とともに危険に
ベビーベッドは2歳頃まで使用できる設計が多いですが、赤ちゃんが寝返りを始めたり、つかまり立ちをするようになると、転落や挟まるリスクが高まります。実際、消費者庁によると、ベビーベッドからの転落事故は0歳児の534件、1歳児の160件が報告されています。安全対策として、ベッドの柵を高くする、またはつかまり立ちを始めたら添い寝に切り替えるなどの対応が必要です。(参考文献2 ベビーベッドの危険性)
使わなくなった理由
添い寝が増えたため
小児科医の先生に添い寝okをもらってからは、添い寝をすることが次第に増えていきました。赤ちゃんがすぐ隣にいることで、授乳やおむつ替えが簡単になり、私たちも安心感が強くなりました。赤ちゃんが寝返りを始めてからの不安
赤ちゃんが寝返りを始めたことで、うつ伏せ寝になってしまうリスクが心配になり、ベビーベッドを避けるようになりました。SIDS防止のためにセンサーを使っていたが、効果に疑問
SIDS予防のためにセンサーを使っていましたが、日本小児科学会の意見では、センサーがSIDSの予防に有効であるというデータはなく、必ずしも推奨されていません。過度に依存することで逆に不安が増していたことに気づきました。(参考文献3 無呼吸センサーの非推奨)近くにいる方が安心感がある
添い寝をすることで、赤ちゃんがすぐ隣にいて何かあったときにすぐに対応できる安心感が大きかったため、次第にベビーベッドを使う頻度が減っていきました。
SIDS予防とベビーベッドの関係
ベビーベッドのメリットの中で特に重要なのは、SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防です。我が家では添い寝が中心になってしまいましたが、SIDS予防の観点からは添い寝は推奨されていません。
添い寝はSIDSの危険因子の一つに挙げられており、赤ちゃんを親と同じベッドで寝かせることはリスクを高めるとされています。赤ちゃんを独立して寝かせることが非常に大切と言えます。もし添い寝をするのであれば、担当小児科に相談するのが理想でしょう。
また、ベビーベッドで赤ちゃんを寝かせることで、仰向けの姿勢を保ちやすくなり、柔らかすぎる寝具の重みや圧迫のリスクから赤ちゃんを守ることができます。結果として、より安全な環境を提供でき、SIDSのリスクを低減することに繋がります。(参考文献1 固めの寝具)
我が家がベビーベッドを購入した理由
ベビーベッドは育児には欠かせないものだと思い、特に迷わず購入しました。そのときはレンタルという選択肢も思いつかず、当時は購入するのが当たり前だと思っていました。
誤解なきように言うと、ベビーベッド自体の導入はしたほうが良いと感じています。結論としては用意するという前提の上で、買うか借りるかをテーマに深掘りしていきます。
最初はベビーベッド、本当に助かってたんだよね。
そうにゃん、赤ちゃんを安心して寝かせられる場所があると、親も少しは安心できるよね。
そうそう。ミルク作るときも、ちょっと目を離すときでも安全な場所があるのは本当に心強かった。
そうなんだよ。夜泣きが増えてきて、赤ちゃんがすぐ隣にいる方が安心できるって感じてさ。どんどん添い寝の回数が増えちゃったんだ。
新生児期(0〜1ヶ月)はベビーベッドが便利
新生児期は赤ちゃんがとても小さく、一緒に寝ると潰してしまいそうで怖く、添い寝はできませんでした。つまり、ベビーベッドは必須級に必要なものなのは間違いありません。
ミルクを作るときなど、赤ちゃんを待たせる場所がなく、床に置けば踏んでしまうかもしれないし、高いところなら落ちてしまうかもしれない。そんな不安があるなか、ベッドが安全地帯になってくれるのも心強い味方です。
また冒頭でお伝えした通り、お客さんが来たときにも、ベビーベッドに寝かせておけば安心して赤ちゃんを見てもらうことができ、赤ちゃんも親も落ち着いて過ごせるのは大きなメリットでした。
添い寝が増えた理由
うちの家庭では、生後2ヶ月を過ぎた頃から、少しずつ添い寝が中心になっていきました。
夜泣きが増えて赤ちゃんがなかなか寝つかない日が続いたので、小児科の先生に相談。すると、「添い寝でも大丈夫ですよ」と言ってもらえたので、少し安心して試してみることにしました。
最初は、赤ちゃんを潰してしまわないか不安でしたが、恐る恐る始めてみると、赤ちゃんも私たちも落ち着いて眠れるようになりました。ベビーベッドで寝かせる方が安心とは思いつつ、隣にいる方がすぐ対応できるので、気づけば添い寝が当たり前になっていきました。
※睡眠時はスタイは外すことを推奨
※このコラムは、添い寝を推奨するものではありません。添い寝を検討する際は、小児科医に相談したり、圧迫防止パッドを導入するなど、安全性に十分配慮してください。
添い寝派は、購入よりもレンタルの方がいい?
ベビーベッドは新生児期には重宝しましたが、正直、使用期間が思ったより短く感じ、今では邪魔だなと感じてしまうこともあります。
これからベビーベッドを準備する方は、レンタルという選択肢もぜひ考えてみてください。特に、新生児期の1〜2ヶ月くらいで集中して使う場合、レンタルで済ませることで、スペースやコストの負担をぐっと減らせるかもしれません。
レンタルと購入のコスト比較
ベビーベッドの購入価格は1万円程度から、高級なものだと2〜5万円になることもあります。一方、レンタルの場合、コスパが良いベッドだと1ヶ月あたり2500円前後で利用でき、短期間の使用には便利です。
例えば、新生児期の1〜2ヶ月だけベビーベッドを使う場合、レンタルだと2ヶ月で5000円程度で済みますが、購入した場合には、仮に1万円のベッドを買っても5000円+処分費用を多く払う事になります。ただし、レンタル期間が増えれば増える程コストが増える事も気をつけてください。
一方で、2人目や3人目がいる場合は、購入したベッドを繰り返し使えるので、長期的には購入が安くなることも考えられます。例えば、2人目まで使えば、1人あたりのコストは半分の5000円程度まで抑えられます。こうした家族計画も踏まえて、選択することが大切です。
ちなみに、購入したとしても、フリマアプリなどで売却した場合、高く売れる可能性もあります。ただしベッドは大型発送となるため、発送しづらく、発送コストが高くなることにも気をつけなければなりません。※レンタルも直接受け取り以外は配送料がかかるので注意
不要になったベッドを売るのもアリ
ベビーベッドを購入したものの、使用期間が短かったり、今後使う予定がない場合は、売却することも選択肢の一つです。中古市場ではベビーベッドの需要があるため、状態が良ければリセールバリューも期待できます。以下の方法で売却を検討してみてください。
フリマアプリやネットオークション
メルカリ、ヤフオク、ジモティーなどのフリマアプリやネットオークションを活用すれば、手軽に売却が可能です。商品の写真をきれいに撮り、状態を詳しく説明することで、購入希望者が増え、高めの価格で売れる可能性があります。
リサイクルショップに持ち込む
近くのリサイクルショップで直接買取してもらうこともできます。即現金化できる利点がある一方で、フリマアプリと比べると買取価格が低くなることが多いので、その点は考慮する必要があります。
SNSや育児コミュニティでの譲渡・販売
地元の育児コミュニティやSNSグループを活用して、ベビーベッドを探している人に譲渡・販売するのも有効な方法です。この場合、送料を気にせず直接取引ができるため、負担が少なく取引が進められます。
ベビーベッドをレンタルするには
ベビーベッドを購入するか迷っている方には、レンタルサービスを利用するのも一つの賢い選択肢です。特に、新生児期や短期間の使用を考えている場合、レンタルでコストやスペースの負担を軽減できます。
今ならベビーベッドはレンタルにしてる!
レンタルってコスパいいにゃんね。特に短期間しか使わないなら、それが賢い選択かも。
ダスキンベビー用品かしてネッと
ダスキンが運営するベビー用品レンタルサービスです。1ヶ月からレンタル可能で、ベビーベッドはもちろん、その他のベビー用品も充実しています。直接受け取りであれば配送料不要なのもオススメです。コスパの良いベッドは、レンタル料は1ヶ月2500円程度からとリーズナブルです。
公式サイト: ダスキンベビー用品かしてネッと
ベビーベッド・ベビー用品レンタル専門店 ヤマサキ
ベビーベッドメーカーとして長年の実績を誇るヤマサキが運営するレンタルサイトです。自社製品の高品質なベビーベッドをはじめ、豊富なラインアップを揃えており、短期から長期まで幅広いレンタルプランを提供しています。ヤマサキならではの安全性とデザイン性に加え、レンタルならではの手軽さと柔軟性で、育児の負担を軽減し、安心してご利用いただけるサービスです。
公式サイト: ヤマサキ
ベビレンタ
豊富なベビー用品を取り扱うレンタル専門店で、短期から長期までのレンタルに対応しています。ベビーベッドだけでなく、ベビーカーやチャイルドシートなど、必要な時期に合わせた商品を提供しています。利用者のレビューも多く、安心して利用できるサービスです。
公式サイト: ベビレンタ
ナイスベビー
幅広い商品ラインアップと高品質なサービスが特徴。ベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシートなどのレンタルがあり、赤ちゃんの成長に合わせた必要なアイテムを提供しています。利用者のニーズに応じた短期・長期プランが選べるため、柔軟に対応できる点が好評です。
公式サイト: ナイスベビー
ホクソンベビー
40年以上の歴史を持つ老舗のベビー用品レンタル会社です。ベビーベッドだけでなく、ベビー用品全般を取り扱っており、全国どこでも配送対応しています。長年の経験を活かした高品質な商品と丁寧なサービスが特徴です。
公式サイト: ホクソンベビー
各サービスは配送・回収が可能なため、忙しい育児中でも気軽に利用できます。赤ちゃんの成長に合わせて、必要な期間だけ賢くレンタルしてみてはいかがでしょうか?
ベビーベッドはレンタルもアリ!
ベビーベッドは、新生児期に特に役立つアイテムであり、安全で衛生的な寝床を用意する意味でも、必須級に必要なものです。もしベッドを用意していないのであれば、事前に購入するかレンタルしておく方が安心でしょう。
ただし、本当に必要な時期というのは意外と短い可能性があります。これは私自身の経験に基づく話なので、全ての家庭に当てはまるわけではないかもしれません。とはいえ、我が家のように早い段階で添い寝に移行した場合は、購入よりもレンタルの方がコストやスペース面でメリットが大きいこともあると感じました。
もし迷っているのであれば、例えば、ダスキンなどのベビー用品レンタルサービスでは、1ヶ月2500円程度でベビーベッドを借りることができます。必要な期間だけベッドを使い、その後スペースを圧迫せずに済むため非常に便利です。
赤ちゃんの安全と家族のライフスタイルを考慮しながら検討してみてください。
この記事は、下記の参考文献を参考に記載しています。
参考文献1 固めの寝具:
京都大学大学院 医学研究科法医学講座|乳幼児突然死症候群(SIDS)
参考内容:
うつ伏せ寝がSIDSのリスクであることは良く知られています。比較的硬めのマットの上で仰向けにして寝かせるべきです。参考文献2 ベビーベッドの危険性:
消費者庁:0~1歳児のベッドからの転落事故にご注意ください!
参考内容:
6歳以下の子どもが、主に就寝時などに大人用ベッドやベビーベッドから転落することにより負傷又は窒息する事故報告が、医療機関から消費者庁へ寄せられており、平成27年1月から令和2年9月末までに、計912件の報告がありました。中でも0歳児が534件、1歳児が160件と多くを占めていました。参考文献3 無呼吸センサーの非推奨:
在宅無呼吸監視装置(ホームアプニアモニタ)に関する意見書
参考内容1
無呼吸監視装置は、乳幼児の突然死予防の目的でこれまでいくつかの機種が開発され実際に使用されてきた.しかし最近のアメリカ小児科学会誌(Pediatrics)上でも議論されているごとく、このような無呼吸監視装置が乳幼児の死亡、特に乳幼児突然死症候群による死亡、の予防に有効であったという疫学的なデータはない.参考内容2:
スイッチの入れ忘れなどの過った使用や装置を過信して児を長期間一人にしてしまうことなどが如何に危険かは言うまでない.異常が発生した時の蘇生法などの対応法を考慮しないこのような機具の販売は、医学的観点から認め難いのみならず利用者の危険を顧みない非倫理的な行為と判断される.
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