最近では、パパが抱っこしている光景も増えてきました。赤ちゃんをしっかり抱っこしているパパの姿は頼もしく微笑ましいものです。

とはいえ、まだママじゃないと泣き止まないという悩みを抱え、抱っこに尻込みしているパパも少なくないかもしれません。でも実は、パパならではの抱っこの強みがあるんです。

この記事では、パパが自信を持って赤ちゃんを抱っこできるように、月齢に合わせた抱っこ方法や、ギャン泣きを止めるためのコツを詳しくご紹介します。

パパの抱っこに強みがある理由

一般的に男性は体力があるため、長時間赤ちゃんを抱っこし続けることができるのが最大の利点です。

お父さんが抱っこをするということは、赤ちゃんが落ち着くまでしっかりとサポートできるということです。体力面はママと比べると単純に優れたメリットと言えるでしょう。なので、積極的に抱っこしていきましょう!

自分で言うのもなんだけど、パパの抱っこって実はすごく強みがあるんだよね。

どんなところが強みなのかにゃ?

例えば、長時間抱っこしても疲れにくいから、赤ちゃんが泣き止むまでしっかりサポートできるんだ。

それはママにとっても助かるにゃん。体力がある分、赤ちゃんを安心させやすいってことだにゃ。

力強さと安心感

  • 長時間の抱っこが可能
    パパの体力は育児において大きな強みです。ママと比べ、長時間しっかりと抱っこし続けることができ、赤ちゃんが泣き止むまであやすことができます。

  • 体全体を包み込む安定感
    パパの大きな腕で包み込むことで、赤ちゃんは安心感を得られます。この安定感は、赤ちゃんが心地よくリラックスする手助けとなり、特に泣き止まないときに効果的です。

パパの体力は育児において頼りになる存在です。是非、赤ちゃんをしっかりと抱っこしてあげてください。

ママにとってのメリット

パパの抱っこは、赤ちゃんに安心感を与えるだけでなく、ママにとっても心強いサポートとなります。パパが積極的に抱っこをすることで、ママは一息ついたり、他のことに手を回す余裕ができるようになります。

  • 育児の負担が軽くなる
    パパが抱っこをしてくれることで、ママは少し休む時間ができ、一人で抱え込む負担が減ります。気が張ってトイレにすら行けないってママも多いなか、赤ちゃんがパパに安心して抱かれている間は、ママも安心してリラックスできます。

  • 夫婦の協力体制が強まる
    パパが育児に積極的に参加することで、育児が自然と夫婦の共同作業になります。お互いに助け合いながら進めることで、連携が強まり、家庭全体のサポート体制がより安定します。

パパの抱っこは、ママにとって大きな助けとなり、家族全体で育児を分かち合う環境を作り出します。パパが抱っこをすることで、ママが少しでも楽になる瞬間が増え、家族のバランスが良くなります。

赤ちゃんのギャン泣きを止めるのは、実は体力勝負!

赤ちゃんがギャン泣きしてしまったら、何よりも抱っこが一番頼りになります。YouTubeや音楽、絵本やオモチャを試しても、やっぱり抱っこが一番効果的なことが多いのです。

ここでは、パパ抱っこが優れている3つのポイントをご紹介します。パパのみんなぜひ積極的に抱っこしてあげてください。

ギャン泣きしたときは、パパが抱っこするのがおすすめだよ!

リズムよく動いたり歩いたりするのはママでもできるけど、パパは体力がある分、長時間抱っこできるんだよね。

なるほど、長く抱っこできるのはパパの強みだにゃん。

パパ抱っこでギャン泣きを止めるための3つのポイント

  1. リズムよく歩き続ける体力
    哺乳類の赤ちゃんは、親に運ばれることで自然とリラックスする習性があり、特に歩き続ける動きが赤ちゃんにとって心地よい刺激になります。一定のリズムで揺られながら歩くことで、赤ちゃんは不安を感じにくくなり、ギャン泣きも徐々に落ち着いていきます。

  2. 力強く、ゆりかごのような動き
    パパは筋力があるため、赤ちゃんをしっかりと支えながら、安定した動きで揺らすことができます。強くしっかりしたホールドで、赤ちゃんを優しく包み込み、まるでゆりかごに乗っているかのような穏やかな揺れを再現することもできます。

  3. 長時間の安定した抱っこ
    パパの体力を活かして、長時間にわたり安定した抱っこができるのも大きな強みです。抱っこが長引いても体力的に安心感があるので、赤ちゃんが完全に安心し、ゆっくりと眠りにつく時間を確保できます。


パパの筋力や体力を活かすことで、抱っこにはママ以上の強みがあるとも言えます。パパの力強い抱っこは、赤ちゃんに安定感を与え、ギャン泣きを効果的に止めることができます。

泣き止ませる時は、ぜひパパが積極的に抱っこを担当してみてください。ママの負担を減らすだけでなく、赤ちゃんとの絆も深まりますよ。

実際の体験談: パパの体力が試されたお家散歩

  1. 赤ちゃんが泣き止まない!
    夜中に赤ちゃんが泣き続けて、何をしても止まらない。抱っこしてみたり、色々やってみたけど、泣き声はどんどん大きくなっていくばかり。もうどうしたらいいんだ……と正直お手上げ状態。

  2. 抱っこ紐を使ってお家をぐるぐる
    どうにもならなくなって、抱っこ紐を装着して家の中をぐるぐる歩き回ることに。少しずつ泣き声が小さくなって、ギャン泣きがしくしくに変わってきたときには、ほんの少しホッとしました。

  3. まだ終わらない…長いお家散歩
    それでも、泣き止んだとはいえ、赤ちゃんはまだ寝てくれなくて……。気づいたらもう2時間。ひたすら延々とリズムよく揺らして歩き続けました。

  4. ようやくスヤスヤ
    そしてようやく、赤ちゃんが安心したのか、静かにスヤスヤと眠り始めた瞬間が来ました。あの時のホッとした感じは、なんとも言えないくらい大きかったです。

世間ではママがワンオペで頑張っているシーンもよくあるとは思います……。だからこそパパの持ち味を活かして、一緒に育児を乗り切っていけたらと思います。

体力を活かしたサポートは、家族全体にとって大きな力になるはずです。

月齢に合わせた抱っこの種類

赤ちゃんの成長に合わせて、抱っこの仕方は変わってきます。月齢ごとに適切な抱っこ方法があるので、事前にこれらの抱っこ方法を身につけて、スムーズに対応できるようにしておきましょう。

新生児~3ヶ月:横抱き

新生児の頃は横抱きが基本です。まだ首が安定していないので、赤ちゃんの首と体を支えて、ゆっくり優しく抱っこしてあげることが大切です。

パパの胸に赤ちゃんの顔が近づくように抱っこすることで、赤ちゃんは心音を感じ、安心しやすくなります。

首が据わっていない時期は、不安や抵抗感が強いかもしれませんが、ここで抱っこに慣れておくことで、パパ自身も赤ちゃんとの関わりに自信が持てるようになり、以後の育児にもスムーズに関わりやすくなります。

早い段階で抱っこに慣れることが、パパとしての自覚を深め、赤ちゃんとの距離をより近づける大切なステップとなります。

3ヶ月~6ヶ月:縦抱き

首の座りがしっかりしてきたら、縦抱きに移行します。

縦抱きは、足をM字型に開いた状態で抱っこする、いわゆるコアラ抱っこのがポイントです。

脚をM字に開いた後、股関節を少し前に押し込むように抱っこすると、赤ちゃんがより安定し、体全体でしっかりとサポートできるのが特徴です。M字型にすることで、股関節に負担をかけず、赤ちゃんの体にとって自然な姿勢を保つことができます。

脚がしっかりM字に開いているか確認しながら、赤ちゃんの自然な姿勢をサポートしましょう。

首座り以降は横抱きはNG

長時間の横抱きは股関節にはよくありません。

赤ちゃんはO脚で、カエルのようにお股をM字に開いているのが正常で、股関節の動きを自由にさせる
参考元:日本小児整形外科学会 赤ちゃんの股関節脱臼 ―正しい知識と早期発見のために―

脱臼のリスクにも注意を向け、特に脚が伸ばされたままの状態や、開脚しない横抱きは控えるようにしましょう。

6ヶ月~12ヶ月:おんぶ

6ヶ月を過ぎて赤ちゃんが座れるようになったら、おんぶができるようになります。おんぶは、赤ちゃんを背中に乗せることで両手が自由になり、パパの自由度もあがります。

おんぶをする際も、赤ちゃんの股関節をM字に開いた状態を心がけましょう。

パパ抱っこの上達のために

抱っこは特別なスキルが必要というわけではなく、何よりも慣れが大切です。

特に、首が据わっていない頃は、最初は少し不安に感じるかもしれませんが、早めに積極的に抱っこしていくことで、驚くほどすぐに慣れていきます。早い段階で抱っこに慣れておくと、赤ちゃんをあやすことにも自信がつき、パパとしての育児がどんどん楽しくなります。

抱っこって、慣れれば本当に楽しくなるよ。最初は不安だったけど、だんだんコツがわかってきて、今では自信がついたよ。

抱っこひもも使うと、長時間でも疲れにくいにゃん。

そうそう!抱っこひもは散歩だけじゃなくて、家の中であやす時もすごく役立つんだ。お家散歩なんて、赤ちゃんも安心するし泣き止むことが多いんだよね。

頼もしいニャ♪パパが積極的に抱っこすることで、ママもリラックスできる時間が増えるにゃ。

抱っこひもの活用

抱っこひもは、パパが両手を自由に使いながら赤ちゃんを安心して抱っこできる便利なアイテムです。特に外出や散歩だけでなく、家の中で赤ちゃんをあやすときにも非常に役立ちます。

  • パパの負担が軽減される
    赤ちゃんの体重が均等に分散され、長時間の抱っこでも疲れにくくなります。家事をしながらの抱っこにも適しており、パパが自由に動けることで、赤ちゃんも安心して過ごせます。

  • 赤ちゃんが安定して過ごせる
    抱っこひもを使うと、赤ちゃんがしっかり安定して安心しやすくなります。ぐずった時にも落ち着きやすくなるので、パパにとっても心強いアイテムです。

抱っこひもは育児の強力なサポートアイテムで、外でも家でも、赤ちゃんもパパも快適に過ごすことができます。

ただし、長時間の使用は赤ちゃんに負担がかかることがあります。多くの抱っこひもでは、1日あたりの使用時間は2~3時間程度が推奨されています。連続して使用するのではなく、適度に休憩を挟みながら使用しましょう。

日常の散歩を楽しむ

リズムよく歩くことで、赤ちゃんは心地よく揺られ、外の空気に触れることで気持ちもリフレッシュできます。

散歩は赤ちゃんにとって発達を促進する良い機会です。散歩中に感じる自然の音や風、光といった外部の刺激は、赤ちゃんの感覚を豊かにし、成長をサポートします。

また、外の空気に触れることで、赤ちゃんの免疫力を少しずつ強化する効果も期待できます。

抱っこひもを活用して赤ちゃんを安定させながら、外の景色を一緒に楽しみましょう。パパ自身も外を歩くことでリフレッシュでき、親子の絆がさらに深まる時間になります。

お家散歩のススメ

寝かしつけに失敗したり、赤ちゃんが急にぐずってしまったときには、お家散歩がおすすめです。家の中をゆっくり歩きながら、赤ちゃんを優しく揺らすだけでも、ギャン泣きを落ち着かせる効果があります。

パパが抱っこして家の中をいったりきたりグルグルと歩くだけでも、赤ちゃんはリズミカルな揺れとパパの温もりに包まれて、次第に安心していきます。そのまま泣き止んで、眠りに入ってしまうこともよくあります。

お家散歩は、パパが赤ちゃんと一緒にリラックスしながら楽しめる、日常的に取り入れやすいあやし方です。ぜひ試してみてください。


慣れや工夫次第で、抱っこはもっと楽しく、赤ちゃんとの大切な時間をつくるスキルとなって身につきます。

ママにとって、パパが赤ちゃんを任せられる存在になれば、それだけで育児は楽になるものです。結果として夫婦の協力体制を強化し、家庭全体で育児を支える環境が自然と整っていきます。

パパの抱っこで育児をもっと楽しく

パパが抱っこすることで、赤ちゃんとの絆は確実に深まります。

抱っこを覚えれば赤ちゃんを効果的にあやすことができ、育児がより楽しくなります。パパの体力や安定感を活かすことで、赤ちゃんに安心感を与え、泣き止ませる場面でも頼りになる存在となれるでしょう。

体力のあるパパでも、抱っこ紐は特に有効なアイテムです。抱っこ紐を使うことで、赤ちゃんを長時間安定して抱っこでき、パパ自身も体への負担を軽減しながら育児に取り組むことができます。

パパが積極的に抱っこをすることで、ママの負担も大きく軽減されます。育児は夫婦が協力し合う共同作業となり、家族全体でサポートし合う体制が自然に整っていくでしょう。


この記事を書くにあたり、以下の文献を参考にしました。
参考文献:J-STAGE(男性への視点を加味した妊娠期父親・母親の「親力育ち」支援に関する基礎的研究 : 対児感情と赤ちゃん泣き声に対するイメージの分析をとおして)

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