「育児を頑張ろう!」と意気込んでいたのに、気づけばママに先を越され、自分は育児から疎外され、ママに呆れられている…そんな経験ありませんか?

実は、こうした悩みを抱えるお父さんは少なくありません。もちろん、逆の視点で呆れているお母さんも多いということです。

SNSやネットでも「夫が育児に関わらない」といった声は目立ちます。でも、まだ大丈夫です。改善のチャンスは十分にあります。この記事では、そんなお父さんが再び家族に頼られる存在になるための具体的なステップをお伝えします。

具体的に見てみる呆れられるエピソード3選

最初は「育児を手伝うよ!」と意気込んでいたのに、いつの間にか頼りなくなっていく夫に対して、「なんで私ばっかり……?」と感じたことはありませんか?まずは、妻の視点からその状況を整理してみましょう。

エピソード1:ソファでスマホを見ながら

  1. 妻の状況
    妻は赤ちゃんの世話や家事をこなしながら、寝不足で疲れきっている。自分の時間がほとんどなく、心身ともに消耗している。

  2. 夫の行動
    夫はソファでスマホを見ながら「何か手伝おうか?」と声をかける。手助けする意志はあるものの、自分から動くわけではない。

  3. 妻の反応
    妻が「じゃあ、これをお願い」と頼むと、夫はめんどくさそうな態度を見せる。その姿に、妻は「頼んでも結局、気が乗らないなら言わない方がまし」と感じ、さらに不満が募る。

  4. 問題の核心
    「手伝う?」と聞きながら、頼まれると渋々動く態度が問題。言葉と行動が一致しないと、妻にとって夫は頼りない存在となってしまう。

  5. 改善の提案
    察しの悪さは改善が難しいかもしれませんが、夫がすぐに行動することは可能です。頼まれたら即座に行動し、積極的に育児や家事に取り組むことで、妻の負担を減らし、信頼を取り戻すことができます。

エピソード2:休日に趣味の時間を優先

  1. 妻の状況
    週末、妻は赤ちゃんのお世話や家事でバタバタしている。夫が平日仕事で疲れているのは理解しており、休んでもらいたい気持ちもあるが、自分も疲れている中で休む時間がほとんどない。

  2. 夫の行動
    夫は「ちょっと休憩するね」と言って、リビングで趣味に没頭。最初は「少し休憩かな?」と思っていた妻も、気づけば夫はずっと休んでおり、その間、妻は家事と育児をこなしている。

  3. 妻の反応
    「ちょっと休憩って言ったのに、結局ずっと休んでいる…」と、妻はモヤモヤした気持ちに。夫が仕事で疲れているのは理解しつつも、自分も少しは休みたいという思いが強くなる。

  4. 問題の核心
    夫が「ちょっと休憩」と言いつつ、ずっと休んでいることが問題。妻も休む時間を欲しているのに、夫が自分の趣味を優先していると、不公平感が募りやすい。また、コミュニケーション不足によってお互いの状況が理解されていないことが、さらに不満を蓄積させてしまう。

  5. 改善の提案
    夫婦間でしっかりとコミュニケーションを取り、お互いに休む時間をバランスよく確保することが重要です。夫が積極的に妻の負担を理解し、休憩時間をシェアすることで、妻の不満を減らし、家族としての協力関係がより強固になります。

エピソード3:夜勤をすると言いながら寝る夫

  1. 夫の宣言
    夫は「今夜は俺が夜勤するよ!」と自信を持って宣言する。妻はその言葉を聞いて、少しでも休めると期待し、安心する。

  2. 夫の行動
    しかし、いざ夜中になると夫はぐっすり寝てしまっている。最初は妻も「疲れているのかな?」と理解を示そうとするが、これが何度も続くと不満が蓄積していく。

  3. 妻の反応
    最初は「仕方ない」と思っていた妻も、2回、3回と同じことが続くうちに、「言ったのにやらないじゃない」と強い不満を抱き始める。そして、ついには「もういいよ」と諦めてしまう。

  4. 問題の核心
    「言ったことを実行しない」ことが信頼を損なう原因。繰り返し同じ状況が起きると、妻は夫に期待しなくなり、「どうせまたやらないだろう」と思うようになる。これが続くと、夫に対する信頼感が薄れ、最終的には「頼りにならない」という感情に至る。

  5. 改善の提案
    約束を守ることが、夫婦間の信頼を維持するために重要です。もしできないと感じたら、正直に伝えることが大切です。夫が自分の限界を理解し、できる範囲で確実にサポートすることで、妻の孤独感や不満を軽減し、夫婦の協力関係が深まります。

どうすれば改善できる?父親として見直される3つのステップ

ここでは、育児において「役立たず」と思われてしまったお父さんが、具体的にどう行動を変えていくべきかを3つのステップに分けて解説します。

自分は察しが悪いから、言われたことだけはすぐにやるようにしてるんだ。そうすることで、少しでも負担を減らせたらいいなと思ってる。

それ、すごく大事だにゃん。頼まれたことをちゃんとやるだけでも、私の気持ちが少し楽になると思うにゃ!

にゃん!コミュニケーションの一環としても、すぐに動いてくれるのは嬉しいにゃんね。

ステップ1: パートナーの気持ちを理解する

育児を一緒に乗り越えるには、まずはママの気持ちを理解することが大切です。産後のママは、身体的にも精神的にも大きな負担を抱えています。

育児は赤ちゃんのお世話だけでなく、家事や自分の体調の回復も含まれ、多方面での負担がママにのしかかります。特に、察しの悪さに悩むお父さんもいるかもしれませんが、それでも改善できることはたくさんあります。

具体的な改善方法:

  • 察しが悪いことを認めるのも1つの手
    無理に気を回そうとするよりも、自分が「察しが悪い」ということを認めてしまうのも良い方法です。そして、その上で言われたことを素直に行動に移すだけでも、ママの負担は確実に軽減されます。

  • 感謝の気持ちを伝える
    妻が赤ちゃんの寝かしつけや家事を終えたとき、「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるだけで、妻は「見られている」と感じます。簡単な言葉でも、それが日々の支えとなります。

  • 具体的に育児に参加する
    育児中には、オムツ替えやミルクの準備、赤ちゃんをあやしたりと色々なタスクが沢山あります。その場面に出くわしたとき積極的に参加してみて下さい。それだけでママは救われます。

最低限言われたことを確実に行動に移すことですら、夫婦の信頼は深まり、ママにとっても大きな助けになります。ここを抑えるだけでも円満になるので気にしてみてください。

ステップ2: 育児を積極的に受け持つ意識を持つ

育児はママだけの仕事ではなく、夫婦でシェアするものです。シェアされた育児を積極的に育児を受け持つことで、パートナーも安心し、頼れる存在として感じてもらえるでしょう。

具体的な改善方法:

  • 自分にできることを見つけて積極的に受け持つ
    例えば「お風呂入れ」や「夜泣きの対応」など、自分が「これならできる」と思うものを見つけて、積極的に受け持つことが大切です。ただし、無理に分担や担当を決めるのではなく、自ら進んで行動することを意識するのが良いでしょう。

  • できないときは素直にお願いする
    もしどうしても自分で対応できない場合は、「今日はお願い」と素直に妻に頼むことも大事です。お互いに無理をせず、サポートし合うことが育児をうまく回す秘訣です。

  • ルーチンを作る
    お風呂に入れる時間や夜泣き対応を、自分のルーチンに組み込むことで、妻に「任せられる」という安心感を与えることができます。日々の中で自然に役割分担ができると、育児の負担が軽減されます。

無理に分担や担当を決めるのではなく、できるときにできることを積極的に行う姿勢が大切です。シェアされた育児を積極的にこなしていけば、父親として認められていきます。

ステップ3: 自分の時間を見直し、育児に優先順位を置く

仕事や趣味も大切ですが、今は赤ちゃんの成長にとって重要な時期です。

育児を優先的に考える意識を持つことで、パートナーからの信頼を得るだけでなく、赤ちゃんとの時間も充実したものになります。無理なく自分の時間を調整し、育児に関わる時間を確保することで、家庭内での協力が自然に深まります。

具体的な改善方法:

  • 休日は妻が休めるチャンスを作る
    休日はパパが積極的に育児を担当し、妻がリフレッシュできる時間を確保しましょう。午前はパパ、午後はママが育児を交代で担当するなど、双方が休息を取れるようにすることが大切です。

  • 柔軟なサポート体制を作る
    育児は予測が難しいため、厳密なスケジュールにこだわらず、その時々の状況に応じてサポートし合いましょう。家族の状態に合わせて柔軟に対応する姿勢が大切です。

  • お互いに1日じっくり休める時間を作る
    パパが1日ワンオペ育児を担当し、その間にママが外出したり、ゆっくり過ごせる日を作る。また逆に、パパが休息する日を設けるなど、お互いにリフレッシュできる時間を確保することが重要です。

お父さんが積極的に育児に参加していれば、ワンオペ育児に対応できるようになります。ママにゆっくりやすんで貰う事もできるので、より安心感が高まると言えるでしょう。


以上の3つのステップを一つ一つ実践することで、少しずつでも育児に積極的に関わる姿勢を見せられるようになります。最初は小さな行動でも、続けることでパートナーの信頼を取り戻し、家族の一員として頼られる存在へと変わっていけるでしょう。

信頼をキープする秘訣!これからも頼れるパパであり続けるために

一度築いた信頼は、そこからが本当のスタートです。信頼を保ち続けるには、日々の小さな気遣いや行動が重要。ここでは、パートナーとの信頼関係を深め、守り続けるためのヒントをご紹介します。

信頼を保つためには、コミュニケーションが本当に大事だよね。疲れているとついつい疎かになっちゃうけど……。

それに、育児の知識を深めるのもポイントだにゃん。

うん、信頼してもらえるように赤ちゃんファーストで頑張るよ!

1. 定期的にコミュニケーションを取る

育児は日々状況が変わるため、パートナーとこまめにコミュニケーションを取ることが大切です。「疲れてない?」「赤ちゃんの調子はどう?」と気軽に声をかけることで、互いの気持ちを確認し合い、育児に関する悩みや進捗を共有できます。

時には、育児や家事の役割分担についても話し合い、必要であれば柔軟に調整することで、パートナーからの信頼が深まります。

2. 育児の知識を深める

父親も育児の知識を深めておくことで、より頼りがいのあるパートナーになれます。赤ちゃんの成長段階や睡眠パターン、食事についての情報を理解し、パートナーと同じレベルで話し合えるようにしましょう。

新しい育児情報を学び、パートナーに「こういう方法もあるみたいだよ」と提案することで、積極的な姿勢を示し、信頼感がさらに強くなります。

3. 自ら進んで育児に関わり続ける

育児への関わりを継続することが、パートナーとの信頼を保つカギです。最初は意欲的に取り組んでも、続けることが何より大事。毎日のルーチンを守り、赤ちゃんのお世話を積極的にこなすことで、ママの負担を少しでも軽減できます。

パートナーからの「ありがとう」「助かるよ」という言葉を素直に受け止め、それをモチベーションに信頼関係をさらに深めましょう。

4. 自分の時間も大切にする

育児に全力を注ぐことは大事ですが、自分自身のケアも忘れないことが大切です。リフレッシュする時間を少しだけ持つことで、余裕を持って育児に向き合えるようになります。疲れた時は、無理せずパートナーに気持ちを伝え、お互いに休める時間を作りましょう。

自分の健康を守ることも、家族全体の幸せにつながります。


小さな行動や気遣いの積み重ねが、家族の絆を強めていきます。

無理をせず、少しずつ育児に関わり続けることで、パートナーからの信頼が深まり、赤ちゃんとの絆も強まっていきます。毎日の中で家族の笑顔が増えるよう、一緒に成長していきましょう。

信頼を取り戻し、家族の絆を深めるために

最初は意気込んでいても、気づけばママに頼りにされなくなってしまうこともあるでしょう。

まずは、パートナーの気持ちを理解し、育児をシェアする姿勢を持つことが大切です。自分の時間ややり方を見直せば、きっと赤ちゃんとの絆も深まります。無理に分担を決めるのではなく、自分ができることを積極的に行うことで、頼もしい存在として返り咲くことも可能です。

信頼を築くには時間がかかりますが、日々の小さな行動や気遣いがその基盤となります。

コツコツと続けていくことでパートナーとの信頼関係が強まり、家族全体がより充実した時間を過ごせるようになるでしょう。家族の笑顔を増やし、絆を深めるために、これからも前向きに育児に関わっていきましょう。


この記事を書くにあたり、以下の文献を参考にしました。
参考文献:J-STAGE 日本助産学会誌(第1子誕生直後における妻および夫の感情の変化)

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