「なんで私ばかりが育児に気を配らなければいけないの?」と思ったことはありませんか?
夫が指示を待つだけで主体的に動かない姿に、不満を抱く妻は多いものです。しかし、指示を待つ夫は、実は「協力する意思」がある状態ともいえます。このポテンシャルを活かし、育児をシェアすることで夫婦関係をより良いものにする方法をお伝えします。
指示待ちという段階を前向きに捉え、次のステップへ進むヒントを見つけていきましょう。
目次
指示待ち育児は悪ではない?そのポテンシャルを見直す
「指示待ち育児」と聞くと、夫が主体的に動かず、すべてを妻に頼っているように感じるかもしれません。でも、指示を促せば動いてくれるということは、夫が育児に協力する意思を持っている証拠ともいえます。この状態をポジティブに捉えれば、育児をうまくシェアするスタート地点になります。
指示待ちという段階を否定するのではなく、次のステップへとつなげる工夫が大切です。
指示待ちって、言われるほど悪いことばかりじゃないんだよね。
にゃ?それってどういうことにゃ?ただ動かないだけのイメージがあるけど……。
確かにそう思うよね。でも、指示を出せば動いてくれるってことは、協力したい気持ちはちゃんとあるってことなんだ。
指示待ち夫が動けない理由とは?
夫が指示待ちになってしまうのには、いくつか理由があります。普段から育児に慣れていないことや、仕事での疲れが関係していることが多いようです。
育児経験が少ないから不安
「何をどうすればいいかわからない」と感じている男性は少なくありません。育児はサポートだと思っている
育児を「妻がメインでやるもの」と考えている夫はまだまだ多いようです。役割が決まっていると思い込んでいる
「育児は妻の役目」と思い込んでいると、何をしていいのかわからず動けなくなることがあります。家庭を休む場所だと思っている
仕事で疲れていると、「家ではゆっくりしたい」と思うのは自然なことです。
しかし、理由はあれど、指示さえ与えれば動いてくれるということは、決して悲観すべき状況ではないということです。
失望するには早い!指示待ち夫のポテンシャルを見直そう
夫が主体的に動いてくれないことで、残念に感じることもあるかもしれません。それは自然な気持ちですが、育児において母親が中心になるのは、特に母乳育児をしている家庭ではごく普通のことです。
父親が「指示待ち」になりやすいのも、その延長線上にある状況と言えます。
しかし、失望したり責めたりしてしまうのは、少しもったいないかもしれません。指示を待つというのは、育児に協力する気持ちがある証でもあります。大切なのは、現状を嘆くことではなく、そこからどう一緒に進んでいくかを考えることです。
褒め上手で夫の成長を促す
夫が一歩進むためには、妻の「褒める力」が重要な鍵となります。「むかついてるのに褒めるなんて無理!」と思う方もいるかもしれません。それでも、ここは損して得とれの気持ちで進めてみましょう。
褒めることが夫の行動を促し、結果的にはあなた自身の負担を減らすことにつながります。
褒めるって、正直イライラしてる時には難しいよね……。なんでそこまでしなきゃいけないの?って思うこともあるし。
でも褒めると相手のやる気が出るのは事実にゃ。損して得とれってやつかにゃ?
そうそう。最初は「なんでこれでありがとうって言わなきゃ?」って思うんだけど、褒めることで夫も成長して、最終的には自分の負担が減るんだよね。
褒めることが夫を育てる第一歩
正直な話、言われたことをきちんとやってくれるのなら、それは大きな伸びしろがあるということです。その行動を褒めて伸ばしていけば、夫はどんどん自信をつけて、育児や家事に積極的に関わるようになります。
たとえ些細なことでも、感謝や労いの言葉を伝えることで、夫のやる気を引き出せます。「ありがとう」「助かったよ」「さすが!」といった短い一言で、夫は「自分が必要とされている」と実感します。指示待ちの段階でも、褒めることで次のステップへ進むきっかけを作れるのです。
小さなタスクからはじめて、夫婦で少しずつハードルを上げる
夫に何かを頼んだ時、すぐにでもフィードバックをしたい気持ちになると思います。頼んだあとに、クオリティ面で残念に思うことなんてザラだと思います。ただ、最初は目をつぶってみませんか?
いきなり改善点を伝えてしまうと、夫はプレッシャーを感じてしまい、逆に後退してしまうことがあります。最初から完璧な成果を求めるのではなく、少しずつ成功体験を積み重ねていくことが大切です。
たとえば、初めは辿々しく交換していたおむつ替えも、慣れるにつれてスムーズにできるようになる。お皿洗いや掃除なんかも同じです。
最初はみんな初心者という気持ちを大切に!
最初は本当に頼りにならないと感じるでしょう。でも諦めなくて大丈夫です。成功体験を重ねる中で、夫のスキルも上がり、次第にハードルを上げることが可能になります。この小さな成長をお互いに認め合いながら進めていきましょう。
「次はこれをやってみる?」と軽く誘導することで、夫も無理なく成長していけます。
指示待ち育児から頼まれ上手にする秘訣
頼んだらやってくれるというのは大きな強みです。これは「協力する意欲がある」という証拠でもあります。しかし、頼んだときに不意に嫌な顔をされたり、そもそも動いてくれない場合、妻だけが努力を重ねるのでは限界があります。
ここからは、夫が行動を起こすための工夫や促し方について考えてみましょう。
頼むのが疲れる理由って、断られる可能性があるからなんだよね。
そうそう、頼まれるのに慣れると、次は自分から動いてくれることも増えるんだよね。
にゃんにゃん、それならお互いラクになるにゃ!
夫に「頼まれること」を慣れさせる
夫が「頼まれること」に慣れるのは、指示待ち育児を卒業するための第一歩です。頼んだことに応えてくれる夫なら、その行動をポジティブに受け止め、さらに次の一歩を促していきましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、夫が「頼られること」に対して自然に自信を持てるようになります。
1.小さなタスクから刷り込みをスタート
最初は簡単で失敗のリスクが少ないタスクを頼むことがポイントです。大きな役割をいきなりお願いするのではなく、小さなタスクからスタートすることで、夫自身も「自分にもできる」という手応えを覚えるのが大切です。
- お願いのターン
- 「今からこのゴミを捨ててくれる?」
- 「子どもの服をこれに着替えさせてくれる?」
- 感謝のターン
- 「ありがとう!助かったよ。」
- 「すごく助かった!またお願いしてもいい?」
頼んだことをやってもらえたら、感謝の言葉を伝えることを忘れずに!
2.頼んだことを「共有の仕事」に変える
頼まれることに慣れたら、次は「頼む」のではなく「共有する」という意識を持たせる段階です。「これはあなたの仕事」と役割分担を強調するよりも、「一緒にやるべきこと」と捉え直してもらうのが効果的です。
お風呂タイム
「お風呂をお願いしてもいい?その間に私が明日の準備をしておくね。」寝かしつけ
「寝かしつけをお願いできる?私は片付けを終わらせておくね。」休日の掃除
「掃除機をかけておくから、その間に子どもを見てもらえる?」買い物の分担
「私が買い物に行く間、子どもを見てくれる?」
「頼む」のではなく「一緒にやる」という意識が大切です
そうは言っても夫の意識が何よりも大切
ただし、そうは言っても夫の意識が変わらないことには何も解決しません。家事も育児も一人で抱え込むのは無理があるので、それを夫にわかってもらうことが大事です。「もう限界」と感じるその気持ちを、責めずに、でもしっかりと伝えましょう。
1.無理していることを伝える
まずは「頑張りすぎている」自分の状況を伝えることから始めましょう。夫にとっては、妻がどれだけの負担を抱えているのか、意外と見えていないことも多いものです。
- 伝え方の例:
- 「最近、正直疲れが溜まってきてしんどいんだよね。」
- 「家事も育児も、ちょっと一人ではもう厳しくなってる。」
感情的にならないことがポイント。淡々と、でも本音で伝えるのがコツ。
2.一人では無理だと具体的に伝える
「頑張っているけど、これ以上は無理」とはっきり伝えることで、夫にも協力する意識が生まれます。
- 伝え方の例:
- 「このままだと回らなくなりそうだから、もう少し手伝ってほしい。」
- 「お風呂や寝かしつけを少し任せてもいいかな?」
頼むことに遠慮はいりません。一緒に乗り越えるための協力を求める形にしましょう。
夫が主体性を持つことがゴール
頼まれ上手な夫を育てることは、育児を夫婦でシェアする第一歩です。しかし、その先には、頼まれる前に自ら動く「主体性を持った夫」の姿があります。最終的には、夫が自分の役割として育児や家事に関わり、家庭を一緒に作り上げていくことがゴールです。
頼まれ上手が築く未来
夫が頼まれ上手になると、少しずつ「言わなくても動いてくれる」ようになることが期待できます。頼まれることに慣れてくると、夫自身が「次に何をすればいいか」を考えるようになり、自然と家の中で自分の役割を見つけていけるようになります。
- 日常の変化の例
- 妻が気づく前に、夫がゴミを捨ててくれる。
- 週末、夫が自発的に子どもを公園に連れて行く。
- 家事や育児に関して「何か手伝う?」ではなく、「これをやっておくね」と言えるようになる。
こうした未来は、一朝一夕では実現しませんが、少しずつ変わっていくものです。
また、仮に夫が主体的に動いてくれない場面があったとしても、頼まれ上手になっていれば「頼むことが苦にならない」というのも大きな特徴です。
一緒に歩む未来を描こう
指示待ちだからといって、夫を見限るのはもったいないことです。頼まれたことに対応してくれる夫なら、その行動を少しずつ伸ばしていくことで、家族全体が協力しやすい未来を作れます。
指示待ちの状態は、決して悪いだけではありません。頼む手間は必要ですが、その手間を惜しまずに続けていけば、夫が「自分から動ける人」へと変わっていく可能性は十分にあります。
夫婦は互いに支え合いながら成長するものです。夫婦で協力しながら、少しずつシェア育児をめざしましょう。
夫に読んでほしい記事
育児をシェアするには、まず夫がママの負担や気持ちを理解することが大切です。産後の生活がどのように変わり、夫に何が求められるのかを知って欲しい方は、こちらの記事も読んでみてください。
こちらもどうですか?
指示待ち夫を切り捨てるのは、やっぱり勿体ない!
育児中の指示待ち夫にイライラすることは、決して珍しくありません。頼んだらやってくれる夫をポジティブに捉え、小さな成功体験を重ねながら、少しずつ育児や家事を共有する意識を育てていきましょう。
最初は頼む手間がかかるかもしれませんが、その努力はきっと「頼まなくても動ける夫」という未来を作り出します。切り捨てるのではなく、家族の成長を信じ、一緒に歩むことを大切にしてください。
指示を待つ夫にもポテンシャルがある
指示を待てるだけでも、協力する意思がある証です。頼まれ上手に育てることが第一歩
小さなタスクから成功体験を重ねることで、夫の自信と意欲を引き出します。共有の意識を持つことで夫婦関係が向上
「頼む」から「一緒にやる」へと意識を変えることで、自然と協力体制が生まれます。最終目標は夫の主体性
頼まれる前に自分で動ける夫に育てることで、妻の負担も軽減されます。夫を切り捨てず、家族全体の成長を目指す
夫婦が協力しながら少しずつ進むことで、家族全体が成長し、幸せな未来が築けます。
指示待ちの夫に失望するのではなく、そのポテンシャルを信じて育てていきましょう。一歩ずつ協力を積み重ねていくことで、家族全体が成長し、より良い未来を作ることができるはずです。焦らず、できることから始めてみてください。
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