ママが赤ちゃんと二人きりで過ごしている時に、なかなか泣き止んでくれないと、どうしていいのか困ってしまいますよね。
でも、それはママが嫌いだからではなく、赤ちゃんが安心感を求めているサインです。ママと一緒にいることが、赤ちゃんにとっては最も安心できる場所だからこそ、泣いて自分の気持ちを伝えているのです。
この記事では、赤ちゃんがなぜ泣くのか、その理由をわかりやすくお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんがママと二人きりで泣く理由(月齢ごとの愛着形成)
赤ちゃんが泣く理由は、成長する過程で少しずつ変わります。ボウルビィの愛着理論に基づいて、月齢ごとの愛着形成に沿って赤ちゃんが泣く理由を整理してみました。
赤ちゃんが泣くと、つい不安になっちゃうけど、泣く理由がわかるとできることも増えるよね。
特に6ヶ月を過ぎた頃からは、ママが見えなくなると不安で泣いちゃうことが増えるみたい。
でも、理由がわかると、どうやって安心させるかがわかってくるにゃね。
0〜3ヶ月の赤ちゃんが泣くのはなぜ?安心感を求める泣きの理由
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ特定の人を区別することができません。
この時期、赤ちゃんの泣きは、生理的な欲求(空腹やオムツの不快感、暑さや寒さなど)を伝えるための手段です。泣くことで周囲の大人に自分の欲求を知らせ、そばに来てもらう行動を引き出します。
まだ誰がママかを明確に認識しているわけではありませんが、泣くことで安心感を得ようとしている段階です。
泣くことは、赤ちゃんにとって「そばにいてほしい」という初期のサイン。優しく抱っこしてもらったり、話しかけてもらうことで赤ちゃんは少しずつ落ち着きを取り戻していきます。
3〜6ヶ月の赤ちゃんがママを求める心の変化
生後3ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは周囲の人を少しずつ認識できるようになり、特に、ママに対して強い安心感を覚えるようになります。
ママの声や姿を見たり、抱っこされると、泣き止むことが増えてきます。この時期から、ママが赤ちゃんにとって特別な存在として認識され始めます。泣くことで「ママにそばにいてほしい」と要求し、ママの存在が赤ちゃんにとっての安心感の源になっていきます。
赤ちゃんにとって、ママの声や笑顔は最大の癒しとなり、この時期、赤ちゃんはその特別な絆を強く感じ始めるのです。
なぜ後追いするの?6〜9ヶ月の赤ちゃんと愛着の発達
生後6ヶ月を過ぎると、赤ちゃんはママとの絆がより強くなり、ママがいなくなることに強い不安を感じやすくなります。
この分離不安の時期には、ママが少しでも視界から消えるとすぐに泣き出すことが多くなります。赤ちゃんは「ママがいないと不安」と感じ、泣くことでママを呼び戻そうとします。
また、ハイハイを始めると、ママを追いかけてどこにでもついていこうとする後追い行動が見られます。赤ちゃんがママとの絆を強く感じ、ママと一緒にいることで安心したいという自然な気持ちの表れです。
ママにとっては少し大変に感じることもあるかもしれませんが、これは赤ちゃんが成長している証拠でもあります。
赤ちゃんがもっとママを必要とする9〜12ヶ月の時期
9ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの分離不安はピークになります。特に、夜寝る前やママが少しでも離れると泣くことが増え、ママがそばにいることで安心感を得ようとします。
見知らぬ人に対する恐れもこの時期に強まり、ママの存在が赤ちゃんにとって非常に大切なものになります。赤ちゃんが泣くのは、ママがいないことで不安になり、ママとのつながりを保とうとしているからです。
泣くことでママを呼び、そばにいてほしいと願うこの行動は、赤ちゃんが成長し、周りの世界を理解し始めている証でもあります。
赤ちゃんが泣くのは、ママに対する愛着や安心感を求める大切なコミュニケーションの手段です。決してママが嫌いだから泣くわけではなく、むしろそばにいてほしいという気持ちや、不安を解消したいというサインと言えるでしょう。
月齢ごとに泣く理由は少しずつ変わりますが、泣くことで赤ちゃんはママとの絆を深め、少しずつ自分の世界を広げていきます。泣くことは赤ちゃんの成長の一環なので、その気持ちに寄り添いながら、安心感を与えてあげましょう。
ママができる対処法
赤ちゃんが泣いてしまうと、抱っこやスキンシップ、家族のサポートはとても効果的です。ここではよくある対処方をお伝えします。
ただ、すでにこれらの方法を何度も試しているのに、それでも泣き止まないことがあるかもしれません。もし、すでにいろいろな方法を試しても効果が感じられないという方は、次のセクションまで読み飛ばしていただいても大丈夫です。
赤ちゃんが泣いちゃうと、どうしても不安になったり疲れちゃうこともあるよね。
それでも、泣くのは赤ちゃんが成長している証拠なんだよ。ママも頑張りすぎないで、家族みんなでサポートするにゃん。
お風呂や寝かしつけだけじゃなく、赤ちゃんをあやすのにも参加すると安心だね。
優しい抱っこで赤ちゃんの不安を和らげる
赤ちゃんが泣いているときは、まず抱っこして安心させることが効果的です。泣く理由が分離不安や甘えたい気持ちであれば、ママの温かい抱っこや優しい声かけで、赤ちゃんは落ち着くことが多いです。
- 柔らかい声かけ:赤ちゃんの名前を呼んで優しく話しかける
- ゆったりとした抱っこ:リラックスした抱っこで赤ちゃんの体を支える
- リズムよく揺れる:軽く揺らしてあげるとさらに安心感が増すことがあります
無理に泣き止ませようとするのではなく、赤ちゃんが安心できるまでそばに寄り添ってあげることが大切です。赤ちゃんの泣き声は「ママにそばにいてほしい」という気持ちを伝えるサインですから、その気持ちを受け止めてあげましょう。
ママ一人で頑張らない!家族みんなで赤ちゃんを安心させる
ママが一人ですべてを抱え込んでしまうと、心身ともに疲れがたまってしまいます。育児は一人で頑張りすぎず、パパや家族が自然にサポートすることで、ママも赤ちゃんも安心できます。家族みんなで協力し、赤ちゃんに安定感を与えましょう。
- 寝かしつけやお風呂の時間をパパが担当:パパが赤ちゃんと過ごす時間を作ることで、赤ちゃんもパパとの絆を深める
- 短い時間でもお互いに助け合う:ママが休めるように、パパや家族が赤ちゃんを見ている時間を取り入れる
- 家事やお世話を自然にシェア:みんなができる範囲でお互いをサポートし、無理なく育児を進めていきましょう
少しの時間だったとしても、パパや家族に赤ちゃんを見てもらうことでママの気持ちに余裕が生まれます。赤ちゃんも、ママだけでなく他の家族と過ごす時間が増えることで、安心できる範囲が広がり、育児全体がもっとスムーズに進みます。
泣くことも成長の一部!焦らず受け止めて
何をしても泣き止まないことが続くと、責められている気持ちになったり、ママも疲れてしまうことがあります。
でも、泣くのは自然のこと。泣くのも赤ちゃんの成長の一部と受け止めることが大切です。無理にすべてを解決しようとせず、時には赤ちゃんが泣き続けることを受け入れる心の余裕も必要です。
- 深呼吸してリラックス:泣き止ませなきゃと思わず、まずは自分が落ち着くことを意識しましょう。
- 家事はあとでやればOK:焦らず自分を大切にしましょう!
- 一旦、気持ちをリセットする時間を持つ:自分の心を整える時間を取りましょう。
泣き続けている赤ちゃんに対応しきれなく感じたら、今は泣いていてもいいと思い、少し気持ちを緩めることも大切です。無理に解決しようとせず、赤ちゃんが泣きやむまでのプロセスを見守ることで、少しずつママもリラックスできるようになります。
他の人がいると泣き止む理由とは?
赤ちゃんがママと二人きりの時に泣き止まず、他の人がいると落ち着くことがあります。赤ちゃんにとっては、ママは一番信頼できる存在であることは変わりませんが、いくつかの要因が考えられます。
ママと一緒だからこそ他の人のサポートも安心
赤ちゃんはママを信頼しているから、他の人がいる環境でも安心します。他の人との関わりが赤ちゃんに良い影響を与えてくれて、結果として泣き止んでくれる事もあります。赤ちゃんの好奇心と新しい刺激
新しい環境や家族の笑顔、声に反応して気持ちが切り替わり、泣き止むことがあります。これは赤ちゃんの成長の一環で、好奇心が刺激されている証です。ママが一番大切な存在だからこそ
ママとの絆が強いからこそ、他の人のサポートでも赤ちゃんは安心します。甘えが強くなることもあり、泣き止む理由は、ママがいるという安心感が背景にあるのです。
すでにいろいろ試しているママへ
毎日赤ちゃんと向き合い、いろんな方法を試してきたママ。赤ちゃんが泣き続ける中でも、ママが一生懸命サポートしているその姿は、赤ちゃんにとって何よりも安心できる存在です。
たとえ泣き止まなくても赤ちゃんにとっては自然の反応です。しっかり赤ちゃんに届いていることを信じてくださいね。
赤ちゃんが泣き止まないと焦っちゃうこともあるけど、ママが頑張ってる姿はちゃんと赤ちゃんに伝わってるよ。
そうにゃん、だから自分を責めすぎないで。赤ちゃんはママがそばにいるだけで安心してるにゃん。
ママの愛情は赤ちゃんに伝わっています
赤ちゃんが泣き止まない時期が続くと、焦ってしまうこともありますが、効果がすぐに見えなくても、ママが向き合っていることはとても大切です。泣くことは赤ちゃんにとって自然なことですし、少しずつ安心感を感じているはずです。
- 泣くことは、赤ちゃんが気持ちを伝える大切な手段です。ママがそばにいてくれるだけで、赤ちゃんは少しずつ安心しています。
- すぐに変化が見えなくても、焦らないでください。成長には時間がかかりますが、確実に赤ちゃんは成長しています。
- ママの頑張りは、赤ちゃんの心の安定にしっかりとつながっています。
- 赤ちゃんが泣いている時でも、ママが見守ってくれていることで少しずつ安心感が増しています。
ママの頑張りを信じて完璧をめざさない!
赤ちゃんが泣き止まないと、つい「自分がもっと何かできるのでは」と自分を責めてしまいがちですが、育児に完璧は必要ありません。赤ちゃんにとっては、ママがそばにいてくれることが一番大切なんです。
- 完璧を目指さなくても、ママができる範囲で対応するだけで十分です。
- ママが頑張っていることだけで、赤ちゃんはしっかりと安心を感じています。
- 周りのサポートを頼ることも大切です。無理せず、少しでも気持ちに余裕を持ちましょう。
- 育児は一人で背負い込まないで。周りに助けてもらうことも、赤ちゃんにとっても良い影響を与えます。
悩むことは愛情の証
赤ちゃんが泣き続けると、どうしても悩んでしまうものです。でも、ママが赤ちゃんのことを考えて悩むこと自体が、深い愛情の証拠です。
- 赤ちゃんを思って悩むことは、ママがそれだけ赤ちゃんを大切に思っている証です。
- 自分を責める必要はありません。悩むのは、赤ちゃんのことを考えているからこそです。
- 周りの人に相談することで気持ちが軽くなることもあります。ひとりで抱え込まず、家族や友人にも気持ちを話してみましょう。
- ママ自身もリラックスする時間を作って、自分を大切にしてください。
ママへのエール:頑張るあなたに贈る言葉
赤ちゃんと二人きりで過ごす中で、泣き止まない時にふと「どうしてこんなに泣くの?」と悩むこともありますよね。
それでも、ママが一生懸命向き合っているその姿は、赤ちゃんにとっても伝わっているハズです。完璧じゃなくても大丈夫。赤ちゃんは、ママのそばにいるだけで安心しています。
悩むこともありますが、その悩み自体が、赤ちゃんへの深い愛情の表れです。完璧を目指さなくても、ママがそばにいることで赤ちゃんは安心感を得ています。つらい時は、家族や周囲のサポートを遠慮せずに頼りましょう。
ママの愛情は、赤ちゃんにとってかけがえのないもの。毎日の小さな頑張りが、大きな絆を育んでいます。
この記事を書くにあたり、以下の文献を参考にしました。
参考文献:別府大学・別府大学短期大学部 ジョン・ボウルビィの愛着理論
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