パパが育児に関わってくれるのは嬉しいものの、可愛がるだけだと、ついモヤモヤしてしまいますよね。
もっと育児にしっかり関わってもらうには、パパにも少しずつ役割を引き受けてもらうことが大切です。でも、家事や育児がどうしてもママに集中しがちな状況では、なかなか実現しにくいと感じることもあるかもしれません。
この記事では、パパが「可愛がるだけ」の育児から一歩進んで、積極的に子どもと向き合い、パパとしての役割を果たすための具体的な方法を紹介していきます。
目次
パパが育児にもっと関わりやすくなる伝え方
パパにもっと育児や家事を手伝ってほしい。そう感じているのであれば、伝え方を少し工夫することで協力体制が築ける可能性はあります。「どうして私がそこまでしなければならないの?」と感じる方もいるとは思いますが……、負担が軽くするためにも、ぜひ試してみてください。
ここでは、実際に役立つ伝え方やアプローチをいくつかご紹介します。
育児に関わるときは自分から動くことも大事だけど、それ以上に『頼まれたことを断らない』って姿勢を意識してるんだ。
どんなに小さなことでも、『お願い』って言われたらしっかりやろうって決めてるんだ。
主体的な行動も大切だけど、頼まれ上手なのは心強いにゃんね。
1. 協力してほしいことを具体的に伝える
多くのパパにとって、「育児にもっと協力してほしい」という表現だけでは具体的に何をどうすればよいかピンとこないことも多いものです。具体的に「夜泣きが増えたから寝かしつけを手伝ってほしい」など、内容を絞って依頼すると、関わりやすくなります。
伝え方の工夫
- 赤ちゃんが泣いたときに、「パパがあやしてくれると助かるな。少し時間がかかることもあるけど、ゆっくり関わってもらえると赤ちゃんもパパに安心してくれると思うよ」と伝える。
- 「ママじゃないと泣き止まないわけじゃなくて、少しずつパパでも安心してくれるから、試してみてほしいな」と、ゆっくり関わる意義を共有する。
2. 育児をシェアすることで家庭がスムーズに回ることを伝える
パパが育児に関わると、家庭全体がスムーズに回り、ママの負担が軽減されます。その結果、家族全体が心地よく過ごせる環境が整いやすくなることを、具体的な理由とともに伝えましょう。
理由1: 家族全体が快適に過ごせる環境を作るため
パパが育児や家事の一部を受け持つことで、ママにも心の余裕が生まれ、家族みんながリラックスできる家庭環境が整います。こうした協力体制が整うと、パパ自身にとっても家庭が居心地よく、リラックスできる空間になっていきます。
伝え方の工夫
- 「パパが小さなことでも挑戦してくれると、私も助かるし、もっと明るい気持ちで過ごせるようになると思う」と、協力がママの気持ちにプラスになることを伝える。
- 「少し手伝ってもらえるだけで、家の雰囲気が穏やかになりそう」と、パパのサポートが家族全体に良い影響をもたらす点を強調する。
理由2: 緊急時に「頼れる存在」になってもらうために
パパが育児や家事に慣れていると、ママが急に体調を崩したり、外出が必要になったときも、安心して任せられるようになります。少しずつ協力してもらうことで、いざという時に頼りにできることを伝え、「家族を支える存在」としての意識を持ってもらいましょう。
伝え方の工夫
- 「急に私が体調を崩した時も、パパにスムーズに育児を任せられると心強い」と、協力が非常時に役立つことを具体的に伝える。
- 「今から少しずつ慣れてもらえると、いざという時に焦らず対応できると思うよ」と補足することで、協力の重要性が自然に伝わりやすくなる。
3. 小さなタスクから少しずつ「任せてみる」ことを提案する
パパに「固定の役割」を求めるのではなく、その場の状況に応じてできる範囲で小さなタスクを頼むことから始めましょう。柔軟なアプローチは、パパが少しずつ育児に慣れ、自然に関わりやすくなる環境づくりに役立ちます。
妥協点を見つけて協力を引き出す
無理なくシェアするためには、まずは「おむつ替え」「ミルク」などの単純なタスクを、その時々でお願いすると良いでしょう。気軽にお願いできるシチュエーションをつくることで、パパも少しずつ育児に慣れ、徐々に協力が習慣化しやすくなります。
伝え方の工夫
- 「おむつ替えお願いしてもいい?」や「ミルク作ってくれると助かる!」と、具体的なタスクをシンプルに頼む。
- 頼んだ際には、「ありがとう、すごく助かるよ!」と伝え、パパの協力が家庭全体に役立っていることをあらためて伝える。
大切なのは習慣
育児のシェアで大切なのは、一度だけでなく習慣化することです。パパが協力しやすい小さなタスクから始めると、自然に家事や育児に慣れていき、日常的に手を貸してくれる場面が増える可能性が高くなります。
嫌な顔をされたり、ウンザリする状況もあるとは思いますが、結果的ママの負担が減ることなので是非試してみてください。
4. 「パパのおかげで助かっている」と感謝を伝えつつ、協力を増やしてもらう
パパが手伝ってくれたときは、感謝の気持ちを積極的に伝えることが大切です。「助かっている」という気持ちを明確に言葉にすることで、パパもやる気を持ちやすくなり、自然に協力の範囲を広げていくきっかけになります。
伝え方の工夫
- 「昨日の寝かしつけを代わってくれて本当に助かったよ!」と、感謝と具体的な内容を含めて伝える。
- 「やっぱりパパがいてくれると安心だね」と、パパにとっても励みになる言葉を添えると、今後の協力にもつながりやすくなる。
「私は感謝されないのに……」と思うこともあるかもしれませんが、損して得とれの精神で接することが、結果的に家庭内での協力体制を築くカギとなります。
なぜパパは「可愛がるだけ」になりがちなのか?背景を理解する
パパが「可愛がるだけ」で育児を終えてしまう背景には、いくつかの理由が存在します。理由を紐解けば、パパが育児に積極的に関わるための第一歩となるでしょう。以下にその主な要因と改善のためのヒントを紹介します。
忙しいと、どうしても可愛がるだけで終わっちゃう気持ちはわかるな……。
1. 仕事の多忙さやストレスによる心身の余裕のなさ
現代の男性は長時間労働が一般的で、帰宅する頃には疲労困憊していることが少なくありません。
家庭に帰っても、疲れ切っていると育児に参加する気力が湧かず、どうしても「休みたい」という気持ちが勝ってしまいます。特に「家族を支えるために働いている」という責任感が強いと、育児に向ける余力が減り、「仕事に集中したい」と育児から距離を置きがちです。
- 仕事の疲れやプレッシャーが、育児への関心を削ぐ一因。
- 仕事と家庭の両立が難しいと感じることが、育児を避ける理由になりやすい。
- 家庭を経済的に支えるという意識が、「育児は任せておこう」という考えにつながる。
このような背景を踏まえ、パパが育児に参加しやすい環境や時間を確保するための工夫が大切です。
2. 育児は「ママの役割」という根強い意識
日本では「育児は母親が主に行うもの」という意識が依然として根強く残っており、パパ自身も「自分の役割ではない」と無意識に感じてしまいがちです。特に、周囲の期待や昔ながらの考えが影響して、パパが「自分が育児の主役になる必要はない」と感じ、育児から距離を置いてしまうケースもあります。
- 育児をサポートする立場としてしか見ていないことで、パパが消極的になりがち。
- 親や周囲の影響で、「ママが育児をメインで担うべき」との意識が無意識に働く。
- 「手伝う」という意識があると、自発的な育児参加が難しくなる。
3. 育児への苦手意識と「自分にはできない」という思い込み
経験不足や未経験なことから、パパが「育児は自分には向いていない」と感じてしまうこともよくあります。例えば、赤ちゃんを泣き止ませることができなかったり、寝かしつけに失敗すると、「自分には無理」と思いがちです。この苦手意識が、育児から一歩引いてしまう原因になっていることもあります。
- 完璧主義やプライドが邪魔をして、「できない」と思い込んでしまう。
- 経験不足が不安を引き起こし、育児に消極的になる。
- 小さな失敗が育児から遠ざかるきっかけになりがち。
しかし、育児は少しずつ経験を積むことで慣れていくものです。まずは簡単なタスクから始め、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
パパが育児を学ぶための具体的な勉強法
育児に自信を持って取り組むためには、基本的な知識やスキルを身につけることが大切です。
パパが育児に積極的に参加し、学びを深めることで、家庭全体が安心して子育てに取り組めるようになります。ここでは、パパが育児を学ぶための方法と、そのポイントについてご紹介します。
育児をもっとちゃんと学ぶためには、まず基本的な知識が必要なんだよね。
ととと赤ちゃんでも沢山情報を載せてるにゃん。忙しいパパにもオススメにゃよ。
1. 育児書やガイドブックを活用する
育児に関する基本的な知識や情報を得るために、育児書やガイドブックを活用するのはおすすめです。
育児の専門家が監修した本やガイドは、育児の基礎から成長段階ごとの対応までわかりやすく解説されています。特に、新生児期から1歳までの育児について学ぶことで、初めての育児でも安心して対応できるようになります。
2. インターネットで学ぶ
最近は、インターネットを使って育児に役立つ情報を手軽に学べる時代です。短時間でポイントをつかみやすいため、忙しいパパでも気軽に育児のコツを取り入れやすいのが魅力です。
「ととと赤ちゃん」の記事も参考にしながら、育児のコツを学んでみましょう。まずは、勉強方法をまとめた以下の記事からチェックしてみてください。
こちらもどうですか?
3. 育児アプリを使って記録をつける
育児アプリを利用すると、赤ちゃんの成長記録やケアのスケジュールを一元管理できます。ミルクやおむつ替えのタイミング、寝かしつけの時間などを記録することで、赤ちゃんの生活リズムが把握しやすくなり、育児が楽になります。
おすすめの使い方
ミルクやおむつ替えの記録
タイミングをアプリに残すことで、次のケアの時間がわかりやすくなります。成長記録のメモ
体重や身長、成長に合わせたメモをつけることで、赤ちゃんの発達がひと目で把握できます。共有機能
家族とアプリを共有し、パパとママが一緒に育児の情報を把握できるようにしましょう。
4. ママや先輩パパからアドバイスをもらう
一緒に育児をしているママや、育児経験のある先輩パパからアドバイスをもらうのも良い方法です。特に育児初心者のパパにとっては、リアルな体験談やアドバイスはとても参考になります。また、ママと育児に関する話をすることで、夫婦の協力体制が整いやすくなります。
アドバイスの活かし方
育児の不安を共有する
悩みをママや先輩パパに話すだけで、気持ちが軽くなることがあります。経験に基づいたアドバイスを参考にする
失敗談や成功体験を聞くことで、自分に合った育児法を見つけやすくなります。夫婦間での話し合いを増やす
ママと話し合うことで、育児の役割分担が明確になり、協力しやすくなります。
可愛がるだけから、パパとしての責任を自覚して
ママが一人で抱えがちな育児や家事を、パパが少しずつ受け持つことで、家族円満な環境に近づきます。そのためには、ママのちょっとした褒め上手なやりとりが必要になります。
まとめポイント
具体的なタスクを依頼
曖昧なお願いではなく、何をどうしてほしいかを具体的に伝えると協力を引き出しやすくなります。家族全体の快適さを伝える
パパが手伝うことで家庭がより落ち着き、全員が心地よく過ごせることをさりげなく伝えましょう。感謝の気持ちを忘れずに
手伝ってくれたときには「助かった」「嬉しい」と感謝をはっきり伝え、パパが気持ちよく協力を続けやすい雰囲気を作りましょう。いきなり最大限の期待をしない
最初から完璧を求めず、少しずつ成長してもらう気持ちで接することが、長続きの秘訣です。小さな役割を少しずつ任せる
おむつ替えやミルクなど日常のケアを少しずつ任せていくことで、パパが自然に育児に慣れる手助けができます。非常時の対応力も向上
普段から育児や家事に慣れておくことで、急な用事や体調不良などの際にパパが頼りになる存在へと育っていきます。
パパが「可愛がるだけ」から一歩進み、家族を支える存在として育児や家事に関わることで、家族全員がリラックスできる環境が整っていきます。小さな一歩から始め、少しずつ協力体制を築いていきましょう。
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