初節句は、赤ちゃんが誕生して初めて迎える節句を祝う行事です。

女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句にお祝いを行い、家族で子どもの健康と健やかな成長を願います。家族や親族が集まり、特別な行事として大切にされています。

初節句の祝い方

桃の節句(3月3日)

女の子の初節句は「ひな祭り」として祝われ、雛人形や桃の花を飾り、家族で健康と幸福を願います。

  • 雛人形
    雛人形には、女の子が健やかに成長するよう願いが込められており、一般的に「衣装着雛人形」と「木目込み雛人形」が飾られます。

    • 衣装着雛人形
      伝統的な装束である十二単(じゅうにひとえ)をまとった豪華な雛人形です。衣装の立体感が特徴で、伝統的な雰囲気を楽しむことができます。

    • 木目込み雛人形
      桐塑(とうそ)と呼ばれる素地に布を貼り付けた、柔らかな風合いの雛人形です。木や粘土に代わる素材が用いられることもありますが、優しい雰囲気やコンパクトなサイズ感から、現代でも人気があります。

  • ひなあられ
    ひな祭りで供えられる伝統的なお菓子で、白、ピンク、緑といった色が特徴的です。色ごとに意味があり、健康や幸福、豊かさへの願いが込められています。

  • うれしいひなまつりの歌
    「あかりをつけましょ ぼんぼりに……」で始まる「うれしいひなまつり」は、五人ばやしや桃の花を歌詞に取り入れ、ひな祭りの情景が親しみやすく描かれています。

端午の節句(5月5日)

男の子の初節句では「子どもの日」として、こいのぼりや五月人形を飾り、力強く健やかに育つことを願います。

  • こいのぼり
    屋根より高く掲げられるこいのぼりは、子どもの成長を象徴する飾りです。力強く泳ぐ鯉が、困難を乗り越えるたくましさを表しており、「やねよりたかい こいのぼり……」で始まる「こいのぼりの歌」では、家族を鯉にたとえて成長を願う内容が歌われています。

  • 五月人形
    鎧や兜を飾る五月人形には、男の子が健康で強く育つよう願いが込められています。武士のようなたくましさを象徴し、災いから子どもを守り、力強い人生を歩むことを祈ります。

初節句のお祝い方法

初節句では、家族や親族が集まり、赤ちゃんの成長を願いながらお祝いの食事を囲むのが一般的です。

  • 初節句飾り
    祖父母や親族から、雛人形や五月人形が贈られ飾り付けされます。

  • 食事会
    ちらし寿司や柏餅、ちまきなどの縁起の良い料理を囲み、家族で赤ちゃんの健やかな成長を祈ります。

初節句は、赤ちゃんの成長を願う家族の温かい気持ちが込められた行事です。楽しく祝うことで、家族の思い出を深める大切な一日になるでしょう。

この用語を含む記事

\この記事をシェアする/