初節句を迎える娘に雛人形を買おうと思っても、「誰が買うの?」「どれを選べばいいの?」と悩みますよね。
実は、雛人形って時代とともに姿を変えてきたもの。昔ながらの決まりにとらわれなくても、今の生活に合った選び方で大丈夫なんです。この記事では、「誰が買うのがいいのか?」という疑問をはじめ、雛人形の歴史や選び方のポイントを分かりやすく解説します。
難しいことは抜きにして、家族みんなで楽しめる雛人形選びのヒントを見つけてみませんか?子どもにぴったりの雛人形選びの基本が身につきますよ!
目次
雛人形、誰が買うか問題
初節句を迎える子どものために雛人形を準備するときに、まず最初に気になるのが「誰が用意するべき?」という問題ではないでしょうか。親として買うべきか、それとも祖父母にお願いするべきか。
こうした悩みは、どの家庭でもよくあることです。実際のところ、正解はありません。
雛人形って、初節句のお祝いのシンボルだけど、『誰が買うか』って意外と悩むポイントだよね。
家族みんなで話し合って決めるのが一番にゃん。お祝いの気持ちが大事だからにゃ。
雛人形を歴史から紐解くことで、選び方が柔軟になる
雛人形と聞くと、「昔から変わらない伝統」と思われがちですが、実は時代とともに変化してきた文化です。その歴史を紐解くことで、現代の私たちがどのように雛人形を楽しむべきかのヒントが見えてきます。
柔軟な選び方を楽しむためにも、まずは雛人形の歴史を振り返ってみましょう。ちなみに、歴史背景は大丈夫!という方は、どんどん読み飛ばしてください。
雛人形の歴史は、変革の歴史!
雛人形は時代ごとに姿を変え、遙か昔から日本人の時代に寄り添いながら進化してきました。
時代 | 特徴 |
---|---|
平安時代 | 「流し雛」という厄払いの行事が始まり、「ひいな遊び」として人形遊びが広まる。 |
江戸時代 | 立雛・寛永雛・元禄雛・享保雛などが登場し、親王飾りが主流に。宮中の行事から始まったひな祭りが庶民の行事として定着。 |
昭和時代 | 高度成長にあわせた豪華絢爛な七段飾りが登場。三人官女や五人囃子などが加わる。 |
平成初期 | 伝統的な段飾りが主流で、豪華さや見栄えが重視される時代。 |
平成中期 | 三段飾りのおひな様が中心。ケース飾りや収納飾りも人気な時代。 |
平成後期 | コンパクトな収納飾りや、小さな木目込み雛人形が売上を伸ばす。 |
令和時代 | デザイン性や個性を重視した、ミニサイズの雛人形が人気。 |
大切なのは「気持ち」と「家族の想い」
雛人形の歴史を振り返ると、伝統を守ることだけがすべてではないことが分かります。時代ごとに進化し、柔軟に姿を変えてきた雛人形だからこそ、現代の私たちも自由に楽しむことができるのです。
子どもへの想いが大切!つまり誰が買ってもOK
雛人形は、子どもの健やかな成長と幸せを願うための贈り物です。つまり、用意するのが誰なのかよりも気持ちや想いの方が大切という点です。
例えば、両親が「初節句のお祝いとしてしっかり準備したい」と思うなら、両親が選ぶのが自然でしょう。一方で、祖父母が「孫のために何か形に残るものを贈りたい」と考えるなら、祖父母にお願いするのも良い選択です。
誰が購入するかにこだわる必要はありません。ですが、誰も用意していなかった……となっては問題です。しっかり家族会議をすることをオススメします。
とはいえ、一般的にはどうなの?
一般的には、母方の祖父母が買うものとされていました。
昔の日本では、雛人形は母親の嫁入り道具の一つとして持参するものでした。これは、母方の家が娘や孫の幸せを願い、家を出る際に贈るという文化に由来します。
母方祖父母が孫に贈る理由
ちなみに、母方祖父母が孫に贈る理由は、当時の家族関係や社会的な背景が関係しています。
一昔前まで、結婚した女性は夫側の家に入ることが一般的でした。そのため、母方の祖父母は、娘や孫に会う機会が少なくなりがちだったのです。特に、遠方に嫁いだ場合や、嫁ぎ先の家族との距離感があった場合、会うタイミングを見つけるのは難しいものでした。
そこで、雛人形を贈ることが、孫に会うきっかけの一つになっていたのです。
ですが、現代では家族関係のかたちも変わりました。大切なのは、家族で話し合い、お互いに納得のいく方法を見つけることです。「誰が買うか」で悩むのは大切ですが、それ以上に協力しあって素敵な雛人形を用意することが重要だと言えるでしょう。
今どきの雛人形、どう買う?
初節句に向けて雛人形を準備しようと思うと、種類や価格の幅広さに驚くかもしれません。
さらに、「誰が費用を負担するのか」「どのように選ぶべきか」といったポイントで家族間の意見が分かれることも。ここでは、現代の雛人形購入事情について、スムーズに選ぶためのヒントをお伝えします。
雛人形を買おうと思うと、種類や値段の幅広さにちょっとびっくりするよね。
高価なものだからこそ、家族みんなで話し合って決めるのが大事だにゃ。
最近は、おじいちゃんおばあちゃんがお金をだして、親が買うっていうスタイルも増えてるらしいにゃ。
高価だからこそ家族で話し合おう!
雛人形は数万円から数十万以上することもある高価な買い物です。必ず家族で話し合い、費用の分担や選び方について意見をすり合わせることが大切です。
費用分担の方法
最近は「祖父母が費用を出し、両親が選ぶ」というスタイルが増えています。祖父母が資金援助し、両親が現在のライフスタイルに合ったデザインを選ぶことで、全員が満足できるケースが多いです。価値観の違いで揉めることも?
ただし、祖父母と両親(特に母親)の間で価値観が違い、意見が食い違うことも。- 祖父母の価値観(昭和・平成): 豪華で伝統的な段飾りや有名ブランドを重視。
- 母親の価値観(現代): 収納性やコンパクトさ、デザイン性を重視。
例えば、「大きくて豪華な段飾りが良い」と考える祖父母と、「狭いマンションでも飾れるコンパクトな親王飾りが良い」と考える母親の間で意見が分かれることがあります。こうした場合、話し合いでお互いの意見を尊重し、折り合いをつけることがポイントです。
プレゼントされたお金で好きなものを選ぶのもアリ
最近では、「現金を贈り、そのお金で両親が雛人形を選ぶ」というスタイルも増えています。この方法なら、両親が自宅の広さやライフスタイルに合ったデザインやサイズの雛人形を自由に選べます。
好きな雛人形をじっくり選ぶ時間は、家族にとって特別な体験になります。我が子の成長を願いながら選ぶことで、より思い出深い初節句になるでしょう。
購入時期は12月中旬〜2月中旬頃がオススメ
雛人形は時期によって品薄になることもあるため、早めの購入が安心です。
人気商品は売り切れ注意!
人気のあるデザインやブランドは、年明け早々に品薄になることも。余裕を持って購入時期を計画するのがおすすめです。ネットと店舗、どちらを選ぶ?
- 店舗購入: 実物を見て質感や大きさを確認できるのが魅力。
- ネット購入: 選択肢が豊富で、便利な配送サービスも利用可能。
ネット購入の場合は、配送スケジュールや納期に注意が必要です。特に、名前旗や木札などのオプション商品を購入する場合、制作に時間がかかるため早めに注文しましょう。
雛人形の選び方、これを押さえれば失敗しない!
初節句を迎えるにあたり、どんな雛人形を選ぶべきか悩んでいませんか?種類やメーカー、飾る場所や予算など、考えることはたくさんあります。でも、大丈夫!選ぶときのポイントを押さえれば、スムーズに進められます。
ここでは、雛人形選びのコツを一つずつ解説します。
雛人形を選ぶとき、種類やメーカー、サイズ……色々考えることが多いね。
お気に入りのメーカーを絞り込むのもいいにゃん。有名なメーカーもたくさんあるから、好みに合ったものを探すにゃ。
飾る場所も大事だにゃ。リビングや和室、どこに置くかを決めると選びやすいにゃんよ。
1.まずは3つのタイプ(衣装着・木目込み・木製)を決める
雛人形を選ぶ際、まず決めておきたいのが「衣装着」か「木目込み」かです。メーカーで選ぶ方も多いかもしれませんが、まずはこの2点を確定させてしまえば、他の選択肢も絞りやすくなります。
衣裳着雛人形
本物の着物を着せたような、豪華で伝統的な雰囲気が特徴です。祖父母の世代に人気。木目込み雛人形
桐塑(またはそれに準じた台座)に生地を埋め込んだもの。素朴でかわいらしい雰囲気が特徴。木製雛人形
木の素材感を活かした、シンプルで洗練された雛人形です。近年注目されています。
どのタイプかを決めておくと、その後の選択がスムーズになります!
2.お気に入りのメーカーをしぼり込もう
雛人形の種類を決めたら、次はメーカーを選びましょう。1と2は入れ替わっても大丈夫ですが、大まかに選びやすくなります。
- 主な雛人形メーカー一覧
- 久月
- 吉徳
- 真多呂
- ぷりふあ
- ふらここ
- ひととえ
- 幸一光
- 原孝洲
- 一秀
- 大橋弌峰
- 中川政七商店
- てづくり工房 木都
これ以外にも雛人形メーカーは存在しますが、メジャーどころを集めてみました。メーカーの特徴を知ることで、自分の好みに合った雛人形が見つけやすくなります。
3.飾る場所を特定する
飾る場所を決めておくことも重要です。飾るスペースによって、選ぶ雛人形のサイズや選べる飾り台の種類が大きく変わります。
飾る場所はどこ?
リビングや和室、寝室など、飾る予定の場所を事前に確認しましょう。ケースは必要?
ケース入りの雛人形なら、ほこりが被りにくく、手入れも楽になります。あと、ネコを家庭であれば必須です。収納スペース付き?
収納型の雛人形なら、飾り台がそのまま収納ケースになるため、省スペースで片付けが簡単です。
4.金額の違いを知る
雛人形は素材やブランド、付属品によって価格が大きく異なります。選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
正絹と人絹の違い
- 正絹(しょうけん): 絹100%の高級品。伝統的な雰囲気を重視する家庭に人気。
- 人絹(じんけん): 化学繊維で作られた絹風の生地。見た目は変わらずリーズナブル。
刺繍の有無
- 刺繍あり: 華やかで豪華さが際立ちます。特に高級感のある雛人形に多く見られます。
- 刺繍なし: シンプルで落ち着いた印象。比較的価格も抑えられています。
飾り台の素材の違い
- MDF: 手頃な価格で加工がしやすい。多くの飾り台に採用されています。
- 無垢材: 天然木の質感が楽しめる高級仕様。ただし価格はやや高め。
お人形の数
- 親王飾り:男雛・女雛の2人構成です。
- 五人飾り:三人官女が加わります。
- 十人飾り:五人囃子が加わります。
- 十五人飾り:仕丁(3人)+随身(2人)が加わります。
ケースの有無
- アクリルケース: 軽量で割れにくく、お手入れも簡単。現在主流。
- ガラスケース: 透明感が強くキズには強い。ただし割れるので取り扱い注意。
お道具
- 道具の構成: 桜橘、紅白梅、油灯、雪洞、七宝、貝桶、三方、高坏、菱餅、嫁入り道具など、道具の充実度や作り込みによっても金額が変動します。
- 装飾や素材: 蒔絵・螺鈿・箔など、豪華な装飾が施されたものもあります。
ブランドの違い
有名ブランドだからといって、必ずしも質が高いわけではありませんが……、価格と品質のバランスが良いものを選びましょう。
オススメの雛人形をピックアップ!
今回は、インターネットで特に人気の高い「ぷりふあの雛人形」に絞り、衣裳着・木目込みからおすすめ商品をご紹介します。ぷりふあの雛人形は、高品質でありながらデザイン性にも優れており、初節句を迎えるご家庭にぴったりのラインナップです。
衣裳着雛人形
ぷりふあの衣裳着雛人形は、クラシックシリーズとぷりふあ衣(ころも)シリーズという2つのラインナップが用意されています。それぞれに特徴があり、好みや飾る場所に合わせて選べます。
クラシックシリーズ
おなじみの伝統的な雛人形の美しさが楽しめるシリーズです。衣装着ならではの、豪華で華やかな衣装が楽しめます。伝統的な雰囲気を大切にしたい方にぴったり。サイズ展開もありコンパクトな物も。ぷりふあ衣(ころも)シリーズ
小さくてコンパクトながら、本格的な作りが魅力のシリーズです。まさに今どきの雛人形の結晶、超小型の衣装着雛人形。限られたスペースにも飾りやすく、マンションやアパートにもおすすめ。
木目込み雛人形
ぷりふあの木目込み雛人形は、手のひらに包み込めるほどのコンパクトなサイズ感と、まんまるとした可愛らしいデザインが特徴です。シンプルながら愛らしい雰囲気が、現代の家庭にもぴったりです。
まんまる可愛らしいおひな様
丸みのあるフォルムが優しく、どこか親しみやすいデザイン。どこでも飾れるコンパクト雛
超小型なので、リビングや子ども部屋など飾る場所を選ばない。飾り付けカンタン木目込み雛人形
生地を埋め込んだ木目込み雛人形なので、飾り付けが簡単!
雛人形は、子どもへの想いや気持ちが大切!
この記事では、雛人形の歴史や誰が購入するのか、選び方のポイントを紹介しました。
雛人形を用意することは、初節句を迎えるための大切な準備のひとつです。ですが、それ以上に大切なのは、子どもへの想いや家族の気持ちを形にすること。家族みんなで話し合いながら、我が子にぴったりの雛人形を選んでみてはいかがでしょうか?
歴史や伝統を知ろう
雛人形の歴史を知ると、柔軟な選び方ができる。誰が買うかは気持ち次第
両親でも祖父母でもOK。大切なのは、子どもの成長を願う想い。家族のライフスタイルに合ったものを
サイズや飾り場所、デザインに合わせて選ぶ。購入時期を逃さない
年末から2月中旬までがベストタイミング。雛人形のタイプを決めておく
衣裳着・木目込み・木製から選んでスムーズに。
雛人形選びは決まりがありません。昔ながらの伝統を大切にするのも良いですし、現代のライフスタイルに合わせた選び方も素敵です。ぜひ、想いのこもった雛人形を用意して、愛する子どもの初節句を特別な時間にしましょう!
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